いかだ藻は、富山大学理学部中村名誉教授が単離し、株式会社大林組技術本郎技術研究所自然科学技術研究部との共同研究により増殖技術を開発しました。
・神通川と富山湾が出会う神通川河口の汽水から見出された単細胞性の縁藻。
・遺伝子解析から、単細胞性のいかだ藻(セネデスムス)と同定。
・増殖能力(速度、細胞密度)が高く、コンタミネーションが少ない。
・培養状況によって濃い緑色から濃い橙色に変化する。
・濃い橙色になることで、いかだ藻自身の寿命を延ばすことが出来る。
・濃い橙色になったものを新しい培地に移すと再度緑色になって増殖する。
・濃い緑色のいかだ藻は、天然のサングラスと呼ばれ、眼の機能強化、白内障などの眼病予防に働くルテインを多く含む。ホウレンソウの約35倍。
・濃い緑色のいかだ藻は、ピタミンAの前駆体であり、細胞膜の損傷を防ぐ作用もあると言われるβ-カロテンを多く含む。ホウレンソウの約12倍、ニンジンの約3倍。
・濃い橙色になったいかだ藻は、アスタキサンチンやカンダキサンチンを多く含むことから、抗酸化作用や細胞に陣害を及ぼす活性酸素除去能が強い。
・必須脂肪酸や必須アミノ酸を多く含む。特に濃い橙色のいかだ藻は、それらを多く含むと言われているサンマやマグロと同等かそれ以上。
・濃い緑色のいかだ藻は、必須アミノ酸の中でも、特にBCAA(Branched Chain Amino Acid 分岐鎖アミノ酸)と呼ばれるバリン、ロイシン、イソロイシンの含有量が高い。BCAAは筋肉の材料源となり。中でもロイシンは蛋白質の合成を促すばかりではなく、筋肉の分解を抑える働きなどにも関わっていることが報告されているほか、加齢に伴い虚弱となり身体機能が低下するフレイル、筋肉量が減少するサルコペニアなどの予防に、さらにはサルコペニアに肥満が加わるサルコペニア肥満の予防にも働くことが期待されます。

(スポーツ飲料、栄養補助食品)
・濃い緑色のいかだ藻は、Dアミノ酸の中でも、DアラニンやDグルタミン酸の含有量が高い。Dアラニンは皮虜の状態をよくする(美肌効果、抗老化)と資生堂が報告しています。





 いかだ藻の顕微鏡写真